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添付ファイル「winmail.dat」を開く方法と対策

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 先日、メールソフトのThunderbirdを使用しているアドバイザーから、届いたメールに「winmail.dat」という添付ファイルがついていたが、開こうとしても開くことができないのだが、と相談がありました。
 私は、「winmail.dat」ファイルが添付されていた時の対応を基に、下記のように回答しました。
1.Microsoft Office Outlookで受信すれば開けますよ。
2.Gmailに転送すれば開けますよ。
3.「winmail_opener」というアプリを使えば開けますよ。
  ※このアプリ↑については後記で詳しく紹介します。
 「winmail.dat」ファイルとは何なのだ
 「winmail.dat」ファイルとは、Microsoft Office Outlookを使って、メールをリッチ テキスト形式(RTF)で送付すると添付されようです。
 「winmail.dat」ファイルが添付されたメールのソースを見ると下記の Outlookが使われていましたので、Microsoft Office Outlook のバージョンに関係なく添付されているようです。
 X-Mailer: Microsoft Outlook 14.0  ※Outlook 2010のこと
 X-Mailer: Microsoft Outlook 15.0  ※Outlook 2013のこと
 X-Mailer: Microsoft Outlook 16.0  ※Outlook 2016のこと
 「winmail.dat」ファイルは、Microsoft 独自の TNEF(Transport Neutral
Encapsulation Format )形式を使用するメッセージの、本文の書式情報(文字サイズやリンク設定など文字装飾を加えるための情報)が含まれ、元のメッセージの他の添付ファイルと共に送信されるようです。
 したがって、メッセージの受信を Outlook で行えば添付されることはありません。
 ※試しに、フリーメールの Outlook.com と Windows 10 メールアプリに Outlook から送信したら添付されていませんでした。
 メッセージに添付されるファイルが、画像ファイルやPDFファイルでは発生しにくく、MS製のファイル(ワードやエクセル)だと高確率で発生するようです。
 問題は、添付ファイルもまとめてしまうことにあり、Outlook同士でやりとりするのであればいいのですが、他の多くのメールソフトは対応していないので、本来の添付ファイルが見えずに開けないことになります。
 対策としては
1.送信者のメールソフトの送信形式をテキスト形式、またはHTML形式へ変更していただくこと。または、受信側にてリッチテキスト形式に対応したメールソフトを利用すること。
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 ※Microsoft Officeのサポートには下記のように紹介しています。
 Outlook ではメッセージ形式に 3 つの選択肢があります。メッセージの本文に太字や斜体のテキスト、色、箇条書き、画像を含めるかどうかに合わせて形式を選べます。
 各メッセージの形式にはさまざまな利点があります。
 HTML
 これは Outlook の既定のメッセージ形式です。また、HTML は、さまざまなフォント、色、箇条書き、段落番号などを使用した従来のドキュメントと同様のメッセージを作成したり、メッセージ内に画像を表示したりする場合に最適な形式でもあります。
 テキスト形式
 この形式は、すべてのメール プログラムで使えますが、太字や斜体のテキスト、色の付いたフォント、その他の書式設定をサポートしていません。また、テキスト形式では、添付ファイルとして画像を含めることができますが、メッセージ内に画像を表示することはできません。
 リッチ テキスト形式
 リッチ テキスト形式 (RTF) は、下記のメール アプリケーションでのみサポートされる Microsoft の形式です。
  Microsoft Exchange Client Versions 4.0 および 5.0
  すべてのバージョンの Outlook
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<h2>1.Outlook のすべてのメール送信の形式を変更する方法</h2>

 ※Microsoft Office Outlook 2016の場合
1-1 「ファイル」タブをクリックして、「オプション」をクリックします。
1-2 「Outlookのオプション」画面の「メール」をクリックし、「メッセージの作成」項目にある「次の形式でメッセージを作成する」ボックスのプルダウン(▼)をクリックして、「テキスト形式」または「HTML 形式」をクリックしたら、最下部にある「OK」をクリックします。
 ※私は、誰にでも問題無く受信できるよう「テキスト形式」に設定しています。
 以上で操作完了です。
<h2>2.特定のメール送信の形式を変更する</h2>

 ※Microsoft Office Outlook 2016の場合
2-1 メールの新規作成画面の「書式設定」タブをクリックし、「形式」グループの「テキスト」または「HTML」または「リッチ テキスト」をクリックします。
2-2 メールの新規作成画面のタイトルバーの表示が「テキスト形式」または「HTML形式」または「リッチ テキスト形式」に変更されたことを確認します。
 以上で操作完了です。
<h2>3.受信したメールをすべてテキスト形式で表示する方法</h2>

 ※Microsoft Office Outlook 2016の場合
3-1 「ファイル」タブをクリックし、「オプション」をクリックします。
3-2 「Outlookのオプション」の画面が表示されたら、「セキュリティセンター」をクリックします。
3-3 右中段にある「セキュリティセンターの設定」をクリックします。
3-4 「セキュリティセンター」の画面が表示されたら、「電子メールのセキュリティ」をクリックします。
3-5 「テキスト形式で表示」欄の「すべての標準メールをテキスト形式で表示する」と「すべてのデジタル署名されたメールをテキスト形式で表示する」にチェックを入れます。
3-6 最下段の「OK」をクリックします。
3-7 「Outlookのオプション」の画面に戻りましたら、最下段の「OK」をクリックします。
 以上で操作完了です。
 ※「テキスト形式」を「HTML形式」または「リッチ テキスト形式」に変更する場合は、再度、「セキュリティセンターの設定」から変更を行ってください。
<h2>4.受信したメールをテキスト形式からリッチ テキスト形式で表示する方法</h2>4-1 受信したメールを開くと送信者のプロフィール写真の下に「このメッセージをテキスト形式に変換しました」と表示されることを確認してください。
4-2 「このメッセージをテキスト形式に変換しました」をクリックしますと、「リッチ テキストとして表示」が表示されますので、それをクリックしますとリッチテキストとして表示されます。
<h2>5.「winmail.dat」ファイルを表示するアプリの紹介</h2>

 「winmail.dat」を表示するアプリは、「winmail_opener」というアプリです。
 下記よりダウンロードできます。
 <a href="https://www.eolsoft.com/freeware/winmail_opener/" target="_blank">https://www.eolsoft.com/freeware/winmail_opener/
 使い方は簡単です。
 ダウンロードした「winmail.dat」ファイルを「winmail_opener」アプリにドラッグすれば表示できます。添付ファイルがある場合は右側にファイルが表示されますので、クリックすれば開くことができます。
<h2>6.winmail.dat変換ツールの利用</h2> outlook をインストールしたりフリーソフトをインストールするのは面倒な場合はウェブサイトにあるwinmail.dat変換ツールを利用すると良いでしょう。

 下記のサイトでwinmail.datファイルを選択し「winmail.datを変換する」をタップしますと中身を読むことができるようになります。

 <a href="http://winmaildat.net/" target="_blank">http://winmaildat.net/

<h2><参考></h2>

 Thunderbirdのヘルプには、「winmail.dat」ファイルについて、下記のように掲載されていました。
 添付ファイルの winmail.dat とは何か?
 正しく設定されていない Microsoft Outlook メールクライアントからメールが送信されると、winmail.dat というファイルがメッセージに添付ファイルとして追加されます。
 このファイルには、Microsoft 独自の TNEF 標準を使用するメッセージの、本文の書式情報が含まれ、元のメッセージの他の添付ファイルと共に送信されます。このファイルは、他のメールクライアントでは読み込まれません。これは、元のメッセージに添付された他のファイルが Thunderbird のメッセージペインに表示されない原因となります。
 winmail.dat ファイルを開こうとすると、このファイルを開くためのアプリケーションを指定するダイアログが表示されます。このファイルは、Microsoft 独自のOutlook/Exchange の形式であるため、これをデコードして表示できるアプリケーションはインストールされていないでしょう。ご利用のシステムがこのファイルを表示できたとしても、このファイルに役立つ情報は含まれていません。
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 現在、Windows live メールのサポート終了後、Microsoft Office Outlook を使用している方が多いので参考に紹介いたしました。

 記:臼倉  <a href="tokio@usukura.com">tokio@usukura.com</a>
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